経理部門で管理職になると、子会社の監査役になって決算書をチェックすることがあると思います。会計監査人がいない、小規模な連結子会社を対象としたチェックポイントをまとめました。
『連結決算』と『不正防止』に目的を絞っています。
親会社の経理部門にいて子会社の監査役になっている前提なので、連結決算で問題になりそうなものを最優先でつぶし、連結決算での重要性が低いものはさらっといきましょう。
もちろん、不正チェックはしっかりやります。
『単体決算の監査』の範囲外となりますが、親会社の経理部門(=グループ経営のスタッフ)として子会社の監査役を行う場合には連結決算からの視点が最優先です。
要求されるレベルや状況によって、過剰であったり不十分であったりすると思いますが、少しでも参考になる部分があれば幸いです。
なお、企業グループで定められた手順や特に要求されている手順がないかどうかは確認してください。
網羅的なチェックリストとしては、「会計監査人非設置会社の監査役の会計監査マニュアル(日本監査役協会)」が参考になります。
小規模な子会社の監査役は、親会社の経理部門の経理『現役』の人がなったりすると思いますが、通常、自社や取引先の役員クラスの最後のポスト、弁護士、会計士、税理士の先生たち(若手ではない)が就任していることが多いと思います。
なので、『実務』をバリバリやっている監査役は珍しいのではないでしょうか?この『チェックリスト』レベルの細かい実務をこなす監査役はまずいないと思っています。