OASIS【東京ドーム】

投資ファンドOASISは東京ドームに対し、株式価値向上に向けた提案をしていましたが、2020年10月、社長解任を求める株主提案をし、12月に臨時株主総会が予定されていました。

しかし、三井不動産から、東京ドームへのTOBが発表されました。

東京ドームのIRサイト

https://www.tokyo-dome.jp/news/index.html

個人的にOASISの動きに注目しています。

この記事では、

・OASISとはなにものか
・なぜOASISに注目しているのか
・OASISから東京ドームへの提案内容
・三井不動産のTOB内容
・今後どうなるのか

についてまとめました。

OASISとは香港のプライベートファンド
トップはイスラエル国防軍出身
なぜOASISに注目しているのか
OASISから東京ドームへの提案
OASISから社長解任の株主提案
三井不動産のTOB
今後どうなるのか？
臨時株主総会に行ってきます！

OASISとは香港のプライベートファンド

OASISとは香港のプライベート資産運用会社です。

・2002年設立　アジア中心、40名以上

・香港に本社、東京、オースチン（テキサス）に支社

・ボトムアップ型のマイクロオポチュニティ投資戦略
ボトムアップ型とは、個別銘柄を一つずつ積み上げることで、ポートフォリオを構築する手法のことです。反対にあるのはトップダウン・アプローチで、マクロ的な分析からポートフォリオを構築する手法です。

Oasis Management Company

Oasis Management Targeting consistent, superior returns to investors since 2002 Keep Reading OASIS IN BRIEF Oasis invests globally across capital structures wit...

トップはイスラエル国防軍出身

最高投資責任者(CIO)　セス・フィッシャー
1993年イェシバ大学卒業、政治学の学士号、イスラエル国防軍
1995年1月　Highbridge Capital Managementで7年間、アジアの投資ポートフォリオ
・カレン・リョン基金の創設理事メンバー
・香港のCarmel Schoolの理事
・香港のOhel Leah Synagogue Management Committeeの副会長

なぜOASISに注目しているのか

日本企業の資本効率を高めるためには、企業価値向上の観点から、イマイチな経営陣を交代させる仕組みが必要です。失敗ではなく、イマイチな段階で交代です。OASISは慎重なアプローチで進めているように思えるので、日本で成功するのではないか、日本の資本市場を変えるキッカケになるのではないか、と応援しています。

最初は金融庁から良く思われていなかった（と思う）暴れん坊のSBIが、今、菅首相の後押しもあり（ように見える）、地銀統合の中心にいます。

OASISも、粗暴にふるまって嫌われたライブドアとは違い、SBIのようにうまく日本の政官財に入り込み、日本企業の「資本効率を高める」方向でどんどん暴れてほしいと思います。

OASISから東京ドームへの提案

OASISは、東京ドームの株式価値向上に向けた提案をしており、これがなかなか良くできています。

より良い東京ドームへ　2020年2月

・ノンコア事業（松戸競輪場、熱海後楽園ホテル）はいらない
松戸競輪場は確かに要らないかな～？と思いますが、熱海後楽園ホテルはだめなんでしょうかね。好きなんですが。いずれも東京ドームとのシナジーはないでしょうね。

・デジタルサイネージ
”弊社の調査によると、スポンサー間のコンフリクトが原因で、東京ドームはラグビーワールドカップ2019日本大会と2020年の東京オリンピックの会場に選ばれず。デジタルサイネージがスポンサー間のコンフリクトリスクを低減させうると思料。”

・東京ドームはスポンサー契約を一切締結していない

・東京ドームには命名権のスポンサーが不在

・東京ドームはテクノロジーへの投資が不十分